設計仕様作成の重要ポイント
(1) 長期修繕計画書での今回の大規模修繕工事位置づけ
第一回目の大規模修繕工事予算が本当に必要な費用か(多すぎる、足りない)
第二回目の大規模修繕工事予算に対する積立予定は大丈夫か、機械式駐車場の更新費用は見込まれているか
エレベーターの更新費用は見込まれているか
など長期的視点に立って今回工事予算をどう位置付けるかを確認することが最も重要です。
工事が終わってから長期修繕計画書で過大な値上が必要となれば工事費を削減すればよかったと後悔することになります。
(2) 重要度の優先順位立てた仕様選定
サブエントランスをオートドアにしよう、インターホンをカメラ付にしようといったグレードアップ工事をしても、方や屋上では漏水しているという状況ではせっかくの大規模修繕工事が台無しです。
建物劣化診断から重要事項順に整理して打ち合わせすることです。
(3) 適切な仕様選定
外壁塗装でもアクリル系、ウレタン系、シリコン系、フッ素系といった様々な仕様があります。耐久性はいいけど値が張るフッ素系、クラック(ひび割れ)の多い部分には弾性系、といった適材適所の仕様選定を行います。
実は、新築時にこの選択を誤ってしまったために劣化が早く進行している建物があります。コンクリートの打ち継ぎ部やサッシュ周りに使用するシールにも種類があり、使用箇所を間違えると劣化進行に著しく差が出てしまいます。
外部に面した廊下の長尺シートも水上部分にシールがしてないものは剥がれや汚れが顕著に見られます。
適切な仕様選択は、長期的には工事費用を軽減させることも可能なのです。
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